早いものでもう十月ですね。
毎月1日恒例の氏神様の御参りも済ませて、
身も心もスッキリ、
今月もまたお客様に喜んで頂けますよう、
全身全霊で仕事に取り組んで参りたいと思います。
と、そんな十月のある日
お客様からヘルプの御来店。
『大切なバッグに牛乳をこぼしてしまった』
と言うお話から始まったのはいいのですが、
それをご自身で『洗った』と言うお話に流れていきます((((;゚Д゚)))))))
バッグを拝見しますと、
一部分に革を使ったバッグでしたので、
革部分が多少縮んでゴワゴワしていましたが、
使えないほどではありません。
お話を伺って咄嗟に、
『すごいですね!御自分で頑張られましたね!』
と言ったのはいいのですが、
本題は実は匂いの問題。
『牛乳の匂いが取れなくて…』
確かにけっこうな異臭がします(^_^;)
しかし、洗われたにしては洗剤の香りもしませんし、
なんとなく手触りがネバネバした感じがします。
『どんな洗剤で洗われたのですか?』
とお聞きすると、
『漂白剤に漬け込んだ』
と仰るではありませんか!( ̄◇ ̄;)
プロの世界では革を漂白剤に漬け込むのは御法度と言われてきました。
しかし当然ですが、一般の方がそれを知る由もなく、
『漂白剤を使えば綺麗になる』
と信じてチャレンジしてみる。
素晴らしいことだと思うのですが、
やはりそこは『なんでも』と言うわけではなく、
綺麗になるシミや汚れ、
漬け込んでも良い素材etc…
様々な定義があった上での効果になるのです。
因みに漂白剤単体では牛乳を落とす効果はありません(^^;;
そんなような話をお客様としながら、
各部をチェックしてみて、
ひょっとすると、
いろいろ手を尽くしても良くならないことを前提にして、
クリーニングさせて頂くことになりました。
もうね、お客様が漂白剤に漬け込んでるって事で、
いつもよりタフな作業でもいいってことは分かっていましたので、
いろいろとしっかりクリーニングさせて頂きました笑
ビフォーもアフターもわからない写真でしたので、
アフターの写真だけ載せています。
革に残ったと思われるネバネバした漂白剤や
牛乳の匂いもしっかり綺麗になっています。
革の状態も悪くなく、
今までメンテナンスしたGUCCIのバッグと同じくらいの感触になっていると思います。
過酷な状況を潜り抜けたGUCCI
恐るべしですね笑
一般的な靴や鞄などの革製品は、
ある程度過酷な状況下で使用することを前提としていますので、
多少水に浸かっても大丈夫な事がほとんどですが、
洗剤や漂白剤を使って水に浸けると、
思わぬトラブルになってしまいます。
取り返しのつかないことになる前に、
キタヤクリーニングに御相談くださいませ。
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岐阜県本巣市三橋1100-71
キタヤクリーニング 糸貫工場本店
℡058-324-7388
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